教員の研究コラム

かつ(中国文学)

甲斐勝二この春は明代の于謙の詩「石灰吟」について考えてみました。どうやら石灰吟は、後の物語から于謙に結びつけられたようです。物語がいつの間にかその人の事実として伝えられる良い例だと思いました。現在は六朝の文学論から倫理批評について考えています。

むらかずひこ(文化人類学・民俗学)

田村和彦最近は、20年近く通ってきた中国のある村における、生活に関するモノの変化をいろいろと考えています。玩物喪志にならなければよいのですが。それから、日本についてもいくつかの研究を進めていますが、こちらは時間がかかりそうです。

おおさわたけ(中国近現代史・日中関係)

大澤武司院生時代以来、中国近現代史の研究をベースとしながら、戦後の日中関係を歴史学的に考察することを目指してきました。2016年に出版した『毛沢東の対日戦犯裁判―中国共産党の思惑と1526人の日本人』(中公新書)は、その研究成果をまとめたものです。最近は、『日本・中共交流年誌』全17巻(ゆまに書房)や『外務省戦後執務報告 アジア局編』全18巻(ゆまに書房・2023年完結予定)など、戦後日中関係に関する資料集の編纂・監修などにも積極的に取り組んでいます。

福岡大学人文学部「大澤武司の授業掲示板」(2020年度演習・授業情報共有サイト)

福岡大学人文学部東アジア地域言語学科大澤武司研究室HP

まつざきひる(韓国語教育)

松崎真日様々なことに関心がありますが、最近は韓国の言語景観を調査を行い、韓国で暮らす人々の言語生活を把握しようとしています。街の性格によって、使われる言語は種類も内容も違ってきます(韓国だからといって韓国語だけが使われているわけではありません)。言語景観から韓国社会の現在を探っています。

あんどうじゅん(日韓・日朝関係)

安藤純子日韓・日朝間の政治外交分野について研究をしています。その中でも外交交渉過程に興味があり、交渉過程を知るために外交文書を読むことが多いのですが、文書の枠外のメモには交渉者の本音が書かれていることもあり、面白いです。また最近は、外交交渉そのものだけではなく、指導者同士の握手、贈り物、食事といった面から外交を見てみるということもしています。それらには果たしてどんな意味が込められているのかを想像しながら分析すると、一見難しそうな外交交渉もちょっと楽しいものに見えてきます。

しゃへい(中国語学・中国語教育)

謝平今は現代中国語の語順について興味を持ち、調べております。例えば、程度表現に述語の前に置く程度状語もあれば、述語の後に置く程度補語もあります。また、中国語の存在、消失、出現を表す構文は、存在するモノが定名詞であれば、述語の前に置く傾向があり、不定であれば、述語の後に置く傾向が見られます。沢山の先行研究を読みながら、現代中国語における語順の仕組み及びその原理について考えてみたいと思います。

りゅうちゅん(韓国朝鮮文学・思想史)

柳忠煕今までは、朝鮮の開国(1876)から韓国併合(1910)にかけて、朝鮮知識人の尹致昊(ユン・チホ、1865~1945、開化知識人・教育者)を中心に日記、新聞・雑誌、著作などを通じて、当時の知識人の問題や文学・言語空間をみてきました。最近は、尹致昊はもちろん李光洙(イ・グァンス、1892~1950?、文学者)、崔南善(チェ・ナムソン、1890~1957、出版人)など、その研究対象を広げ、植民地期(1910~45)における知識人の問題や文学・言語空間について研究を行っています。

ぶしけい (中国語学)

伊伏啓子私の専門は中国語学で、主に中国語学史を勉強しています。この中でも、近代(概ね17から19世紀)に中国にやってきたカトリック、プロテスタントの宣教師を中心とする西洋人が書き残したテキストを読んでいます。当時の西洋人がどのように中国語を学び、研究したのか。そして、これら非母語話者・外国語学習者としての西洋人の視点で観察された“中国語”とはどのようなものであったのかに興味を持っています。また、これらの資料に見られる中国語の語彙や語法の変化についても関心を持っています。

ゆんすぅ (社会言語学)

尹秀美私の専門は社会言語学で、主に日本語と韓国語の談話を比較しています。日本語と韓国語は語順が全く同じであるなど、文構造上の類似性が高く、また同じく待遇行動としての敬語体系を有するため様々な場面でその共通点が指摘されています。ところが、日本人と韓国人がそれぞれ日本語と韓国語で実際に会話をする場面においては、両言語のコニュニケーションの仕方にかなり異なる点が認められます。私は、日本語と韓国語の対面コミュニケーションの仕方の異同(異文化間コミュニケーション)に注目し、日本語母語話者を対象とした韓国語教育への応用も考慮しながら、研究を続けています。