自主学習資料

語学学習援助(中国語)

  1. 日本中国語検定協会のサイト~『中国語の環』
  2. HSKのサイト~HSK公認単語学習アプリ ※各級50語までは無料、それ以降は有料
  3. ニュースや情報を中国語で聞く・読む
    中華網~漢語学習
    中国発信のニュースを中国語で聞く・読むことができ、日本語訳も確認できます。
    NHK WORLD RADIO JAPAN 中国語版
    日本発信のニュースを中国語で聞く・読むことができます。
    アプリもDLできます。
    中国語学習ジャーナル
  4. ネットの無料独習サイト
    中国語スクリプトネット
    中国語ねっと―中国語無料学習講座―
    中国語教材販売の会社がプロモーション用に公開しているサイト

地域事情を学ぶために

地域事情を学ぶためのお勧めの書籍(田村教授より)第一回

『東アジアで学ぶ文化人類学』(上水流久彦、太田心平、尾崎孝宏、川口幸大 編)、昭和堂、2017年4月、254ページ、2,200円+税

本書は、東アジア各地の具体的な事例から、文化人類学の考え方を学ぶ、という方針で編集されたテキストです。中堅から若手の、東アジアのそれぞれの地域で調査研究をしてきた研究者によってそれぞれの章が記述されています。テキストと聞くと、身構えてしまう方もいるかもしれませんが、各章でとりあげられている事例は、フィールドワークで得られたものが中心であり、また、日本の読者を意識して書かれているので、「我々」からの地続き感をもって読むことができます。加えて、各章には、1ページのコラムが施されていて、こちらも面白く読めるようにできています。さらに、各章には、より理解を深めるための読書案内もついていますので、最初に手に取ってもらう本としても大変良くできていると思います。
章立ては、以下の通りですが、それぞれ独立した内容となっているので、どこから読み始めても構いません。

序章  文化を学ぶ、東アジアを知る(上水流久彦)
第1章 フィールドワークとエスノグラフィ―文化人類学は人を大人にする(玉城毅)
コラム1 米軍基地問題(玉城毅)
第2章 家族と親族―韓国と日本の血縁から考える(太田心平)
コラム2 変わる一人っ子政策(兼城糸絵)
第3章 宗教―中国の神・祖先・鬼から考える(川口幸大)
コラム3 年中行事と環境保護(兼城糸絵)
第4章 ジェンダーとセクシュアリティ―韓国の女らしさ/男らしさから考える(中村八重)
コラム4 慰安婦問題(太田心平)
第5章 社会関係―台湾の結婚式から考える(西村一之)
コラム5 東アジアの華夷秩序と朝貢・冊封関係(玉城毅)
第6章 植民地主義―パラオの日本統治経験から考える(飯高伸五)
コラム6 尖閣諸島と竹島(上水流久彦)
第7章 エスニシティ―台湾の先住民から考える(宮岡真央子)
コラム7 韓国日本語教育事情(中村八重)
第8章 移民―香港の人の動きから考える(芹澤知広)
コラム8 東アジアの学生運動(太田心平)
第9章 トランスナショナリズム―八重山と台湾の国境から考える(上水流久彦)
コラム9 マグロ・サンマ問題(西村一之)
第10章 多文化共生―在日コリアンとの協働関係から考える(二階堂裕子)
コラム10 ヘイト・スピーチ(二階堂裕子)
第11章 観光―釜山と対馬の交流から考える(中村八重)
コラム11 中国の観光事例(川口幸大)
第12章 経済―モンゴルの牧畜から考える(尾崎孝宏)
コラム12 モンゴル国と内モンゴル(中村知子)
第13章 人類学の応用―多様な選択肢の可能性を生む学問(尾崎孝宏)

編者が、文化人類学の「誰にでも開いている」点を強調するように、読者を限定しない本書は、東アジアの事情を理解するうえで格好の1冊といえるでしょう。ぜひ、手に取ってみてください。第7章は、ごらんのとおり、本学人文学部文化学科の先生が書かれています。